オステオパシーというアメリカ生まれのソフトな整体。顎関節症、頭痛、首肩コリ、腰痛、自律神経失調、睡眠の悩み、発達の悩みなど、ご相談ください。東京・中央区・日本橋
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オステオパシー専門校、スティル・アカデミィ・ジャパン 二期生 丸山先生の記事
スティル・アカデミィ・ジャパンのページ(ブログ)はここからどうぞ。
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●「転機になったセミナー」
私は三年制の日本のオステオパシー学校を卒業し、その後独立開業して10年目を迎えました。10年間治療を行いながら、うまく結果が出せるケースと、又自分のレベルでは歯が立たないと感じるケースが交錯しながら現在に至っています。
10年間少しでも上達したいと思い、自習なり国内セミナーに出席するなりと努力はしてまいりましたが、自分の中では飛躍的に上手くなったという実感がなく、治療家としてはまだまだだなと感じていました。
そのような中、今から約4年前JOMA主催で行われたアラン・クロワビエD.O.の末梢神経マニュピレーションセミナーに出席する機会がありました。
このセミナーは問題となっている抹消神経を探し、その神経鞘に対し施術を行うという、正に「解剖学=テクニック」と言ってもいいような内容でした。圧倒的な解剖学的知識とそれに裏打ちされた触診力がないと現実的には何もできません。自分としてはただ凄い技術を見てしまったと感嘆するだけでした。
例えば、クロアビエD.Oは抹消神経と血管が複雑に交差する腋窩を触診し、指の角度を少し変えるだけで、その神経と血管を識別していきます。
そして目標となる神経を見つけ、インダクションを行いリリースして行くのです。
●「教育レベルの差」
この触診能力、そして従来にはない独創的な技術の開発力は彼の努力ももちろんあるのでしょうが、決して自分一人で、一から積み上げたものではないと感じました。
つまり、これは教育レベルの差なのだ、自分はまだ基本的な部分で勉強なりトレーニングが全然出来ていないと感じ、又今まではどんなに上手くなろうと思っても適切に導いてくれる教育機関が日本には無かったのだと思いました。
クロワビエD.OもATSA出身であり、また同校の卒後教育の担当者でもあるとお聞きしました。このセミナーが行われた半年前には既にSAJ一期が始まっておりましたので、私も迷わず二期の入学を決心しました。
現実には入学を決意してから入学までには二年程時間がかかったのですが、JOMAの理事の方々またフランス本校の幹部の大変な努力のおかげで、やっと入学することが出来ました。
●「予想通り又予想以上」
入学してから約2年が経過しました。5年間という長いカリキュラムの中で、現在はストラクチャルを中心にした授業を行っています。
SAJは、1)筋骨格系 2)頭蓋 3)内臓。
この3つの理論と実技のバランス、何が一つ欠けても駄目。3つ全て完璧に出来て初めて治療になることを教育方針に掲げていると第一回目の授業でジャン・ランブルー校長からお聞きしました。
今後の頭蓋と内臓の授業に進む前提として、まずは筋骨格系からというプログラムになっているようです。
現在は骨盤(腸骨、仙骨、恥骨)、 下肢、腰椎、上肢、胸椎、肋骨と頸椎を除くおおよその授業は終了した段階です。
各授業ではまず徹底して各関節のバイオメカニクス(機能解剖学)の説明が行われます。それもかなり詳細にわたっての授業になりますので、この部分の理解だけでも相当なボリュームになります。
またストラクチャルの授業とは別のプログラムで下肢、上肢と二回に分けて触診解剖の授業が用意されています。この授業のなかでは骨、筋肉、靭帯、血管、神経と多岐にわたる触診をして指導していただけます。この授業レベルの触診が出来ることにより明らかに実技の目的がクリアーになっていきます。
実技については私もそれなりに各関節のテクニックは知ってはおりましたし、治療で使ってはおりましたが、各先生から教わるテクニックは、私が知っているアメリカの教科書に載っているものより合理的に進化させているものです。
決して従来のものをそのままにしておくのではなく、研究し、検討し、実際に臨床で効果を確認したものだと感じざるを得ません。はっきり言ってすごい進化なのです。
第一回目のランブルー校長の腸骨の授業で前方腸骨と後方腸骨のスラストテクニックを教授頂いた時、仙腸関節の長腕と短腕の角度に合わせてスラストしなければ意味がないと厳しく指摘されました。
よくバイオメカニクスのことを考えればその通りなのです。今までも見た目には同じようなスラストをしていましたが、実はこの理論を知らないと全く形だけのいわば別物になってしまいます。
また仙骨については、私が知っている限りその病変を特定することはとても難しく、オステオパシーを勉強し始める人間にとっては最初の壁です。
微細な触診で最終的な病変を決定してゆくため、何人かで同じ患者を診断したとしても結果がバラバラになることがありましたが、SAJの授業では見事なぐらいに検査方法を進化させていました。
SAJの方法を使えば誰でも時間をかけずに同じ結論になります。
今まで仙骨診断でどのぐらい悩んできたかわかりません。正直10年早く知りたかったです。
腰椎、胸椎についてもしかりです。今までは確かに腰椎については腰椎なりに、胸椎については胸椎なりに教わりその部分についての診断はしてまいりましたが、脊柱は一つしかありません。
脊柱全体の中でどこに問題があるのか、病変が複数ある場合は優先順位をどのように決定していくべきか、又その方法は?
この点についても依然からずっと悩んできました。これに対しても実に明快にしかも理論的に教えていただけます。
SAJの授業の特徴は、まずバイオメカニクスの説明、そしてグローバル検査(おおよその病変の特定検査)、スペシフィック検査(部分が確定した後の精密な検査)そして特定した病変に対して非常に合理的なテクニック、それも厳選したものであり、決して手数は多くありません。この流れが一貫して完結しています。
この流れ(システムと言っていいかもしれません)はATSAが40年を掛けて熟成させ作り上げてきたものなのだと思います。
つまりSAJには治療家として一人前にさせるシステムが完成しているということでしょう。もし、にわかに有名な治療家を何人か集めて学校を作ったとしても、決してこの流れを作ることは出来ないと思います。
つい最近、胸椎と肋骨の授業がありました。
先生はイヴァン・ポポフ先生で腰椎の授業も担当されました。腰椎、胸椎については上記に記した通りグローバル検査は同じ方法で行います。
一見簡単そうに見えます。上から下まで脊柱を揺り動かすだけのシンプルなものです。
しかし実際やってみると難しいです。揺り動かすことも難しいですし、その中から病変を特定し関節性なのか筋肉、靭帯性なのかを決定していくわけです。
先生は「この診断には患者さんと世間話をしながらでも10秒で結論を出せ」とおっしゃいました。
先ほど一人前にするシステムは出来ていると言いましたが、それは導きを提示しているだけの話で、身に付けて行くには努力が必要です。
ポポフ先生はくしくも言われました。「良いものは決して降っては来ない、自分でつかみ取るものだ」と。また「授業で習ったテクニックは丸暗記しなさい」、「頭で考えて治療を行う際の立ち位置を決めるようなことは決して許されない」と。
一回の授業で教えてくれるテクニックの手数は多くはありませんが、合わせればかなりのものになると思います。
その全てに対してグローバル検査、スペシフィック検査、そしてテクニックを条件反射させることはとても大変なことです。5年の歳月をかけ、それも途切れることなく努力を続け、且つ臨床で使わなければ決して身に付くものではないでしょう。
もしこのすべてに対して条件反射が出来るようになっている自分を想像するとワクワクします。
又この段階を超えていかなければ決してオステオパシーを勉強したと言えないのでしょう。
●「ATSAの実力」
ATSAはフランスにおいて数あるオステオパシー学校の中でも極めて評価の高い学校の一つであると聞いて入学しました。
実際2年間授業を受けての率直な感想なのですが、第一に先生方のクオリティーが非常に高いということです。
各先生は担当する科目については何冊も本を出版している人もいる、分厚い見識を持った方々です。
頭蓋担当のアラン・リニオン先生からは頭蓋のリズムの源泉の一つは脳のグリア細胞の膨張と収縮である。
また組織テクニック担当のフィリップ・ボルディーノ先生からは腱膜組織の動きは毛細血管の中のペースメーカー細胞に依存していると教わりました。これはほんの一例ですが彼らはオステオパシーに関わる人間としては根源的と思えるようなテーマについて最先端の研究をされている方々です。
ATSAには数多くの先生が所属されています。すべての先生が日本に来ているのではないようです。
ランブルー校長は各期の生徒の理解度とレベルに応じてどの先生を送るかを考えている。自分は授業運営のコーディネーターだと自負されていました。
一流の先生が生徒のレベルに応じベストなタイミングで来日しているのがSAJなのです。
●「黎明期から成長期へ」
「世の中にはかくも病気で悩んでいる人が溢れているのか。病院に行っても治らない人、それでも救いを求めて評判を聞きつけ治療院を渡り歩く人の多いことか。」
これが治療家として10年開業してきた実感です。
そのような方々に対し、なかなか応えられない自分がいますが、つたないながらもオステオパシーを実践してきて、それが一つの有効な解決方法だと確信しています。
だからこそ確実にオステオパシーの哲学、治療が多くの人々に貢献できる日が一日でも早く来てほしい。
私が勉強し始めて十数年が経ちました。始めた当時と最近の日本でのオステオパシーを取り巻く状況は、残念ながらあまり変わらないと感じております。
当たり前ですが、ある標準を超えたレベルのオステオパスが、かなりの数増えなければ認知されるはずもありません。
ゆっくりでもいい、確実にできる人を増やしていくしかないのです。看板だけオステオパシーにして結局大したことが出来ない人が巷にあふれることは起きて欲しくないのです。
● 遅々として改善しない状況を解決して行くには、結局教育しかない。
これは1990年代にフィンランドが経済不況を打開するにあたり国民的に大議論をした結論なのだそうです。そして大胆に予算とシステムを改革して現在では教育先進国になり、その結果、不況を克服したそうです。
これはとても良い例だと思います。時間がかかっても乗り越えてゆくのは本物の教育しかないのではないでしょうか。
実際に改めて勉強し直して思うのは、日本のオステオパシー黎明期を終わらせ次の段階に発展させるのはSAJしかないと。
その奇跡に立ち会える一人として自分がいることを心より幸せに思います。
丸山先生のHPはこちら
スティル・アカデミィ・ジャパンのHPもありますよ。
●「転機になったセミナー」
私は三年制の日本のオステオパシー学校を卒業し、その後独立開業して10年目を迎えました。10年間治療を行いながら、うまく結果が出せるケースと、又自分のレベルでは歯が立たないと感じるケースが交錯しながら現在に至っています。
10年間少しでも上達したいと思い、自習なり国内セミナーに出席するなりと努力はしてまいりましたが、自分の中では飛躍的に上手くなったという実感がなく、治療家としてはまだまだだなと感じていました。
そのような中、今から約4年前JOMA主催で行われたアラン・クロワビエD.O.の末梢神経マニュピレーションセミナーに出席する機会がありました。
このセミナーは問題となっている抹消神経を探し、その神経鞘に対し施術を行うという、正に「解剖学=テクニック」と言ってもいいような内容でした。圧倒的な解剖学的知識とそれに裏打ちされた触診力がないと現実的には何もできません。自分としてはただ凄い技術を見てしまったと感嘆するだけでした。
例えば、クロアビエD.Oは抹消神経と血管が複雑に交差する腋窩を触診し、指の角度を少し変えるだけで、その神経と血管を識別していきます。
そして目標となる神経を見つけ、インダクションを行いリリースして行くのです。
●「教育レベルの差」
この触診能力、そして従来にはない独創的な技術の開発力は彼の努力ももちろんあるのでしょうが、決して自分一人で、一から積み上げたものではないと感じました。
つまり、これは教育レベルの差なのだ、自分はまだ基本的な部分で勉強なりトレーニングが全然出来ていないと感じ、又今まではどんなに上手くなろうと思っても適切に導いてくれる教育機関が日本には無かったのだと思いました。
クロワビエD.OもATSA出身であり、また同校の卒後教育の担当者でもあるとお聞きしました。このセミナーが行われた半年前には既にSAJ一期が始まっておりましたので、私も迷わず二期の入学を決心しました。
現実には入学を決意してから入学までには二年程時間がかかったのですが、JOMAの理事の方々またフランス本校の幹部の大変な努力のおかげで、やっと入学することが出来ました。
●「予想通り又予想以上」
入学してから約2年が経過しました。5年間という長いカリキュラムの中で、現在はストラクチャルを中心にした授業を行っています。
SAJは、1)筋骨格系 2)頭蓋 3)内臓。
この3つの理論と実技のバランス、何が一つ欠けても駄目。3つ全て完璧に出来て初めて治療になることを教育方針に掲げていると第一回目の授業でジャン・ランブルー校長からお聞きしました。
今後の頭蓋と内臓の授業に進む前提として、まずは筋骨格系からというプログラムになっているようです。
現在は骨盤(腸骨、仙骨、恥骨)、 下肢、腰椎、上肢、胸椎、肋骨と頸椎を除くおおよその授業は終了した段階です。
各授業ではまず徹底して各関節のバイオメカニクス(機能解剖学)の説明が行われます。それもかなり詳細にわたっての授業になりますので、この部分の理解だけでも相当なボリュームになります。
またストラクチャルの授業とは別のプログラムで下肢、上肢と二回に分けて触診解剖の授業が用意されています。この授業のなかでは骨、筋肉、靭帯、血管、神経と多岐にわたる触診をして指導していただけます。この授業レベルの触診が出来ることにより明らかに実技の目的がクリアーになっていきます。
実技については私もそれなりに各関節のテクニックは知ってはおりましたし、治療で使ってはおりましたが、各先生から教わるテクニックは、私が知っているアメリカの教科書に載っているものより合理的に進化させているものです。
決して従来のものをそのままにしておくのではなく、研究し、検討し、実際に臨床で効果を確認したものだと感じざるを得ません。はっきり言ってすごい進化なのです。
第一回目のランブルー校長の腸骨の授業で前方腸骨と後方腸骨のスラストテクニックを教授頂いた時、仙腸関節の長腕と短腕の角度に合わせてスラストしなければ意味がないと厳しく指摘されました。
よくバイオメカニクスのことを考えればその通りなのです。今までも見た目には同じようなスラストをしていましたが、実はこの理論を知らないと全く形だけのいわば別物になってしまいます。
また仙骨については、私が知っている限りその病変を特定することはとても難しく、オステオパシーを勉強し始める人間にとっては最初の壁です。
微細な触診で最終的な病変を決定してゆくため、何人かで同じ患者を診断したとしても結果がバラバラになることがありましたが、SAJの授業では見事なぐらいに検査方法を進化させていました。
SAJの方法を使えば誰でも時間をかけずに同じ結論になります。
今まで仙骨診断でどのぐらい悩んできたかわかりません。正直10年早く知りたかったです。
腰椎、胸椎についてもしかりです。今までは確かに腰椎については腰椎なりに、胸椎については胸椎なりに教わりその部分についての診断はしてまいりましたが、脊柱は一つしかありません。
脊柱全体の中でどこに問題があるのか、病変が複数ある場合は優先順位をどのように決定していくべきか、又その方法は?
この点についても依然からずっと悩んできました。これに対しても実に明快にしかも理論的に教えていただけます。
SAJの授業の特徴は、まずバイオメカニクスの説明、そしてグローバル検査(おおよその病変の特定検査)、スペシフィック検査(部分が確定した後の精密な検査)そして特定した病変に対して非常に合理的なテクニック、それも厳選したものであり、決して手数は多くありません。この流れが一貫して完結しています。
この流れ(システムと言っていいかもしれません)はATSAが40年を掛けて熟成させ作り上げてきたものなのだと思います。
つまりSAJには治療家として一人前にさせるシステムが完成しているということでしょう。もし、にわかに有名な治療家を何人か集めて学校を作ったとしても、決してこの流れを作ることは出来ないと思います。
つい最近、胸椎と肋骨の授業がありました。
先生はイヴァン・ポポフ先生で腰椎の授業も担当されました。腰椎、胸椎については上記に記した通りグローバル検査は同じ方法で行います。
一見簡単そうに見えます。上から下まで脊柱を揺り動かすだけのシンプルなものです。
しかし実際やってみると難しいです。揺り動かすことも難しいですし、その中から病変を特定し関節性なのか筋肉、靭帯性なのかを決定していくわけです。
先生は「この診断には患者さんと世間話をしながらでも10秒で結論を出せ」とおっしゃいました。
先ほど一人前にするシステムは出来ていると言いましたが、それは導きを提示しているだけの話で、身に付けて行くには努力が必要です。
ポポフ先生はくしくも言われました。「良いものは決して降っては来ない、自分でつかみ取るものだ」と。また「授業で習ったテクニックは丸暗記しなさい」、「頭で考えて治療を行う際の立ち位置を決めるようなことは決して許されない」と。
一回の授業で教えてくれるテクニックの手数は多くはありませんが、合わせればかなりのものになると思います。
その全てに対してグローバル検査、スペシフィック検査、そしてテクニックを条件反射させることはとても大変なことです。5年の歳月をかけ、それも途切れることなく努力を続け、且つ臨床で使わなければ決して身に付くものではないでしょう。
もしこのすべてに対して条件反射が出来るようになっている自分を想像するとワクワクします。
又この段階を超えていかなければ決してオステオパシーを勉強したと言えないのでしょう。
●「ATSAの実力」
ATSAはフランスにおいて数あるオステオパシー学校の中でも極めて評価の高い学校の一つであると聞いて入学しました。
実際2年間授業を受けての率直な感想なのですが、第一に先生方のクオリティーが非常に高いということです。
各先生は担当する科目については何冊も本を出版している人もいる、分厚い見識を持った方々です。
頭蓋担当のアラン・リニオン先生からは頭蓋のリズムの源泉の一つは脳のグリア細胞の膨張と収縮である。
また組織テクニック担当のフィリップ・ボルディーノ先生からは腱膜組織の動きは毛細血管の中のペースメーカー細胞に依存していると教わりました。これはほんの一例ですが彼らはオステオパシーに関わる人間としては根源的と思えるようなテーマについて最先端の研究をされている方々です。
ATSAには数多くの先生が所属されています。すべての先生が日本に来ているのではないようです。
ランブルー校長は各期の生徒の理解度とレベルに応じてどの先生を送るかを考えている。自分は授業運営のコーディネーターだと自負されていました。
一流の先生が生徒のレベルに応じベストなタイミングで来日しているのがSAJなのです。
●「黎明期から成長期へ」
「世の中にはかくも病気で悩んでいる人が溢れているのか。病院に行っても治らない人、それでも救いを求めて評判を聞きつけ治療院を渡り歩く人の多いことか。」
これが治療家として10年開業してきた実感です。
そのような方々に対し、なかなか応えられない自分がいますが、つたないながらもオステオパシーを実践してきて、それが一つの有効な解決方法だと確信しています。
だからこそ確実にオステオパシーの哲学、治療が多くの人々に貢献できる日が一日でも早く来てほしい。
私が勉強し始めて十数年が経ちました。始めた当時と最近の日本でのオステオパシーを取り巻く状況は、残念ながらあまり変わらないと感じております。
当たり前ですが、ある標準を超えたレベルのオステオパスが、かなりの数増えなければ認知されるはずもありません。
ゆっくりでもいい、確実にできる人を増やしていくしかないのです。看板だけオステオパシーにして結局大したことが出来ない人が巷にあふれることは起きて欲しくないのです。
● 遅々として改善しない状況を解決して行くには、結局教育しかない。
これは1990年代にフィンランドが経済不況を打開するにあたり国民的に大議論をした結論なのだそうです。そして大胆に予算とシステムを改革して現在では教育先進国になり、その結果、不況を克服したそうです。
これはとても良い例だと思います。時間がかかっても乗り越えてゆくのは本物の教育しかないのではないでしょうか。
実際に改めて勉強し直して思うのは、日本のオステオパシー黎明期を終わらせ次の段階に発展させるのはSAJしかないと。
その奇跡に立ち会える一人として自分がいることを心より幸せに思います。
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| 2014-12-30 08:15
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